「専任のSNS担当スタッフを入れたのに、フォロワーが伸び悩んでいる」 「コンサルタントのアドバイス通りに毎日投稿しているが、選挙の票(や売上)に繋がっている実感がない」
もしあなたが今、このような閉塞感を感じているなら、一つだけ質問をさせてください。
あなたの周りにいるのは、「作業をする人」ばかりになっていませんか?
多くの組織が、SNS運用の壁にぶつかる最大の原因。それは、努力不足でもセンス不足でもなく、「オペレーション(作業)」と「マーケティング(戦略)」を混同していることにあります。
1. 「大工」ばかりで「建築家」がいない現場
家を建てる時のことを想像してください。 木材を切ったり、釘を打ったりする優秀な「大工さん」は不可欠です。しかし、どれだけ腕の良い大工さんを何十人集めても、「設計図(青写真)」がなければ、人が住める家は建ちません。
SNSも全く同じです。
- 動画を編集する
- 写真を加工する
- 投稿ボタンを押す
- コメントを返す
これらはすべて「大工仕事(オペレーション)」です。 しかし、多くの現場では「どんな家(ブランド)を建てるのか」「なぜその柱(投稿)が必要なのか」という設計図がないまま、現場のスタッフが必死に釘を打っている状態が見受けられます。
「とりあえず毎日投稿しよう」「流行りの音楽を使おう」というのは、設計図なしに「とりあえず柱を立てよう」と言っているのと同じです。これでは、いつまで経っても頑丈な家(=信頼されるブランド)は完成しません。
2. 「若い感性」に丸投げするリスク
よくある誤解に、「SNSは若い人に任せておけばいい」というものがあります。
確かに、デジタルネイティブ世代はツールの「操作方法」や今の「トレンド」には詳しいでしょう。しかし、それと「人を動かす心理学」や「政治・ビジネスの文脈」を理解しているかは全く別の話です。
SNSマーケティングの本質は、キラキラした加工技術ではありません。 「誰の、どんな感情を刺激すれば、指を止めてもらえるか」 「どのような言葉選びが、読み手の深層心理に信頼を植え付けるか」
この泥臭い人間心理の洞察と、ゴールから逆算するロジック(論理)が必要です。これは「若さ(感性)」ではなく、「経験(技術)」の領域です。
3. 必要なのは「外部の脳みそ」
では、どうすればこの状況を打破できるのでしょうか。
現場で手を動かすスタッフとは別に、一歩引いた視点から「なぜそれをやるのか?」を問いかけ、道筋を示す「設計者(アーキテクト)」の存在が必要です。
しかし、中の人間はどうしても日々の業務(=木を切ること)に忙殺され、全体像が見えなくなります。 だからこそ、時として「外部の脳みそ」を入れることが特効薬になります。
しがらみのない第三者の視点で、「その投稿、誰に届けるつもりですか?」「その数字、自己満足になっていませんか?」と、冷静にメスを入れる存在。 今のあなたのチームに必要なのは、投稿代行業者ではなく、そんな「壁打ち相手」としての戦略パートナーかもしれません。
結びに
もし、あなたが「頑張っているのに空回りしている」と感じているなら、一度手を止めて、チームの体制を見直してみてください。
釘を打つ手は足りている。 でも、図面を描く頭脳が足りていないのではないか?
それに気づくだけでも、あなたのSNS戦略は劇的に変わり始めるはずです。




