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SNSで若者はどうやって政治家を見つけるのか

AIと若者 記事
Z世代と政治家の接点

Z世代の「検索習慣」から見える、新しい政治との距離感 ―

近年、若者の政治離れが指摘される一方で、SNS上では10代・20代が積極的に政治家や政策情報をチェックする光景が増えている。しかし彼らは、必ずしも「#政治家」や「#自民党」といった分かりやすいハッシュタグを使って政治家を探しているわけではない。Z世代にはZ世代なりの“政治との接点”があり、そこにはSNS文化特有の行動パターンが色濃く反映されている。

ここでは、若者がSNS上でどのように政治家を見つけているのか、その代表的な手法を整理してみたい。


日常と地続きのテーマタグから辿りつく

Z世代は「環境問題」「ジェンダー」「学費」「生理の貧困」など、自分の生活やアイデンティティに直結するキーワードを軸に情報を探す傾向が強い。

たとえば

  • #ジェンダー / #LGBTQ+
  • #環境問題 / #気候変動
  • #奨学金 / #学費
  • #生理の貧困

これらのタグで検索すると、政策に取り組む政治家や関連団体の投稿が自然と目に入ってくる。つまり、若者にとって政治情報は「政治」という入り口ではなく、「自分自身の課題」の延長線上にあるのだ。


選挙期に盛り上がる戦略的ハッシュタグ

選挙が近づくと、若者は政治家の名前よりも先にキャンペーン的なハッシュタグに触れる。

  • #選挙に行こう / #VOTE
    インフルエンサーが投票を呼びかける流れに乗って、関連投稿をチェックしながら、初めて特定の政治家を知るケースも多い。
  • #○○(地名)選
    自分が住む地域のタグを見ることで、地元候補の情報にたどり着く。
  • #(法案名)に抗議します
    2020年の「#検察庁法改正案に抗議します」のように、政治的争点がSNSトレンド化すると、関与した政治家を遡って調べる若者も少なくない。

政治家本人の発信よりも、“社会的に盛り上がっている話題”から情報を辿るのがZ世代の特徴である。


TikTokを中心に広がる「ハッシュベイト」

Z世代の政治との出会いで最も特徴的なのが、アルゴリズムを逆利用する手法だ。いわゆる「ハッシュベイト(Hashbaiting)」(撒き餌)である。

  • #おすすめ
  • #fyp
  • #GRWM(Get Ready With Me)

一見政治とは関係ない人気タグに、政治系動画を紛れ込ませることで、“政治に興味がない層”のおすすめ欄に強制的に表示させる。この結果、「たまたま流れてきた政治家」への興味からフォローにつながる例が増えている。

これは、政治を避けがちな若者にも偶然の接点を生む、SNS時代ならではの現象だ。


政治家の「キャラ」を探すタグ文化

Z世代は政治家を「人物」として理解したい傾向が強い。そのため政策以上に、人柄を知れるタグを追うことが多い。

  • #(政治家名)の日常
    散歩動画やオフィス紹介など、親しみやすさを感じさせる投稿から政治家を知る。
  • #論破 / #神回
    切り抜き動画で“話し方の勢い”や“スカッとする瞬間”を見て興味を持つケースも多い。
    政策内容よりも、キャラクターやコミュニケーションスタイルが印象に残りやすいのが現代的だ。

若者は「政治を探している」のではなく、「共感できる何か」を探している

Z世代が政治家を見つける方法を眺めると、SNS上の情報探索はあくまで「自分の日常」「関心事」「感情」と密接に結びついていることがわかる。

彼らは政治家を“政治の文脈”で見るのではなく、
・生活の課題
・エンタメとしての動画
・自分に流れてくるフィード
の中に自然に登場する“キャラクター”として認識することが多い。

政治家の側から見れば、政策を説明するだけでなく、日常や世界観をどうSNS上で表現するかが、Z世代との距離を縮める鍵になるだろう。

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